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『こじらせ男子の取扱説明書(トリセツ)』がスゴイ。ここまで「こじらせ男子」が体系化された本がかつてあっただろうか

女性がこの本を読めば、めんどくさい「こじらせ男子」の対処法がわかる。

男性がこの本を読めば、ダメンズの代名詞「こじらせ男子」からの脱却方法がわかる。

こんにちは。Loverador編集長であり、元こじらせ男子でもあるユウト(@yuto_futa)です。

今だから言えることなのですが、僕、学生時代はコスパを重視しすぎたため女性には一切驕らず、さらに他と違うと思われたいが為に奇異な行動を繰り返す、自他共に認めるヤバイ奴でした。

あの時もう少し客観性があったら、また違ったキャンパスライフを楽しめたんだろうなと思うと悔しく思います。

今回は、そんな昔の僕みたいに「こじらせ」が原因で女性とよろしくできない男性のために、または現在進行形で「こじらせ男子」に悩まされている女性のために、1つの打開策となりうる(かもしれない)書籍を紹介したいと思います。

本の紹介

今回紹介する書籍は、こじらせ男子の取扱説明書 めんどうな人を操る56のフレーズ(双葉社)です。

こじらせ男子の取り扱い説明書の表紙

タイトルからして女性向けの本っぽく思えますが、実はこの本、元々は男性誌『ヴィーナス』に連載されていたコラムだったんだそうです。それが意外と女性からの反響を集め、書籍化に至ったんだとか。男性向けに綴られ女性向けに作られた本なので、男女どちらでも楽しめますね。

僕はひょんなキッカケでこの本を読むことになったのですが、元こじらせ男子だった僕としては、自分の改善ポイントを見つけるために活用することができました。

「もうちょっとモテるようになりたい」「自分を客観視して改善に役立てたい」って思っている男性には、有効かもしれません。

逆に女性が読む場合は、敵を知り、その敵を上手く対処する方法が学べると思います。

著者の紹介

本書の著者は田中絵音(たなかえのん)さん

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うん、美人さんですね。個人的に、黒髪ロング真ん中分けが似合うのは美人さんだけだと思ってます。

絵音さんは元タレントで、今まで累計2,000回以上の合コンを経験されてきた自他ともに認める合コンマスター。現在は一般社団法人「日本合コン協会」の会長を務めており、国内外での合コンイベントや関連商品のプロデュースを行ったり、恋愛の専門家として雑誌やメディアにも多数出演されていたりと、大活躍のお方です。

んー、28年間生きてきて(主に誘われなかったという理由で)一度も合コンに参加したことがない僕としては合コンってほとんど想像上の催事なんですが、まさか「マスター」や「協会」まで存在していたとはね。ビックリでした。

そんな協会の会長さんであり、今まで10,000人以上の独身男性を見てきたという絵音さん。本書の語り手としては充分すぎますね。

『こじらせ男子の取扱説明書』の中身をちょっと紹介しちゃおう

『こじらせ男子の取扱説明書 めんどうな人を操る56のフレーズ』では、28種類の「こじらせ男子」の生態がキャッチーなイラストと共に紹介され、さらに彼らと「恋愛」「職場」においてどのように関われば良いかということが解説されています。

こじらせ男子の取り扱い説明書より「人脈男子」
盛り属・人脈男子

いざ「こじらせ男子」と相対した際、彼らとどのように接すれば機嫌を取ることができ、面倒を避けられ、上手くコントロールすることができるのか。それが詳しく書かれた本書はまさに「トリセツ」の言葉がぴったりでしょう。

本書の中で具体的にどんなこじらせ男子が紹介されているか少しだけ紹介してみますね。

1. 節約属・省エネ男子

草食男子の中でも特に装飾度の高い「省エネ男子」

会社の付き合いでも飲みにもいかない。行くとしても、メンバーをきちんとヒアリングした上で参加するメリットがあると思えた場合のみ。「あ、僕帰ります」が口癖で、思考はとても合理的

恋愛においても自分からアタックするようなことはなかなかせず、告白してきてくれた人と「別にいいけど」という形で付き合うのが彼らの特徴です。

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黒ラヴ

昔のユウトやん

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ユウト

いや、僕はよく告白して玉砕して落ち込んでいたから恋愛面では全く省エネじゃなかったよ。

言動に面白みがなく、無味無臭。サービス精神も皆無。恋愛の相手としてはあまり魅力的には思えないかもしれませんが、ダメンズに振り回され続けてきた女性からは、その落ち着き具合が結婚対象として評価されることもあるそうです。

もしあなたが「省エネ男子」と仲良くなりたいと思っているなら、とにかく彼らの省エネの邪魔をしないが吉スケジュールにない急な誘いはNGですし、オールの飲みを誘うなんて論外。その後のスケジュールが乱される、無駄が多すぎる、と断られてしまうでしょう。逆にわかりやすいメリットを提示すると、案外ホイホイついてくるかもしれません。

あなたが女性で、「省エネ男子」を落としたいと思っているなら、省エネを尊重してあげること。彼らの一番の強みである節約習慣を褒めてあげれば、「俺の省エネぶりをプラスに捉えている」=「俺のことが好きなのかも」と感じさせることができます。

あなたが彼らの上司なら、感情論ではなく合理的な指示を出すように。怒られている時間も費やす体力も無駄と考えている彼らは、怒られるのを回避すること、つまり目の前の仕事を淡々とこなすことには長けています。上手くコントロールすれば良い戦力になってくるでしょう。

2. こだわり属・アドラー男子

”アドラー”とは、著書『嫌われる勇気』がベストセラーになったオーストラリアの心理学者、アルフレッド・アドラーのこと。

アドラーの言葉・思想・哲学は、世の若い男性(特に意識の高い男性)に影響をもたらし、結果、彼の名言を引用しまくる「アドラー男子」たちが巷に増加させました。

本書ではアドラーの名前が取り上げられていますが、この「アドラー男子」という言葉、あくまで偉人の受け売りばかりで自分がない男性の総称なので、心酔対象が必ずしもアドラーである必要はありません。「ジョブズ男子」「ドラッカー男子」「ホリエモン男子」など類似のタイプはたくさんあります。

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黒ラヴ

ちなみにユウトは「ザッカーバーグ男子」。

アバター
ユウト

Done is better than perfect.(完璧より完了を:Facebook社の壁に書いてある言葉)

「アドラー男子」の特徴は、ミーハーであること。ついこの間までアドラーの言葉を引用しまくっていたかと思えば、今度はジョブズの言葉を引用しタートルネックをよく着るようになるなど、心酔対象に合わせて言動がわかりやすく変遷します。

スティーブ・ジョブズ

タートルネック着てMacbook抱えている男子はみんなジョブズ男子?

image by flicker

また、「熱くなりやすい」「わかっている側に立とうとする」のもアドラー男子の特徴。合コンなどの席でアドラー男子たちが複数集まると、女子たちを置き去りにして自己啓発トークで盛り上がり始め、一通り盛り上がった後で「あ、ごめんごめん、君たちには分からなかったね」とドヤ感を見せながら会話に戻ってくるなんてのはよくあるケースです。

と、こんな風に一般感覚からすればウザさ極まりない「アドラー男子」ですが、一部の考えが浅い女子や、知識欲がある女性から運よくモテることもあるんだとか。向上心がありポジティブでもあるので、そこに魅力を感じる女性もいるかもしれません。

彼らを上手くコントロールするには、同調してあげるのが一番。「よく知っていてすごいね」「君の言葉にはよく考えさせられるよ」と褒めてあげれば満更でもない反応を見せてくれるでしょう。

ただ、「理解者を得た!」と自己啓発トークが激化する可能性もあるので、その点は注意ですね。

3. かわいい属「お願い男子」

「お願い男子」は、その名の通り名前の通り「お願い!」が口癖の男子たちのこと。

基本的に頼み込む以外の戦略をとることをせず、男としてのプライドも低いので平気で土下座もできてしまうのが彼らの特徴です。

愛嬌があり、相手が女性だろうが、年下やライバルだろうが、平気で下手に回ってヨイショ。一見するとただのお調子者ですが、上手くハマった「お願い男子」は仕事もプライベートも「お願い」一本で通せてしまったりするので、馬鹿にできません。

そんな彼らは営業マンとしては結構優秀だったり。「お願い男子」の部下がいると自分の実績になるので、もしあなたの会社にそれらしい男子がいるなら、「俺が付いているから大丈夫だ」「私にどんどん頼ってね」などと言って手なづけておきたいところですね。

あなたが女性で、彼らを恋愛的に攻略したいなら、お願いをどれだけ聞けるかがポイントになります。たくさんお願いされるようになったら、好感はともかく信頼されていると見て良いでしょう。

プライドを守ることに固執しない彼らは主夫になることにも抵抗がないので、自立したいと考えている女性との相性は良さそう。士業・バリキャリ・女社長などのスペックがあり、さらに母性本能も強い女性との相性は抜群でしょう。

他にどんな男子が解説されているの?

『こじらせ男子の取扱説明書 めんどうな人を操る56のフレーズ』には、他にもたくさんの個性豊かな「こじらせ男子」たちが解説されています。例えば……、

●常に病気や怪我を想定し、薬・マスク・絆創膏を持ち歩く「薬箱男子」

●モテるためにサブカル好きを装う薄っぺらな「サブカル風男子」

●“有名人と知り合いな俺”が自慢の「人脈男子」

●金も地位もないのに何故か上からぶる「上から男子」

●ヘコみ知らずの最強メンタルで女の仕事も押して押しまくる「強心臓男子」

……などなど、「あ、こういう人いる!」と思わず肯きたくなってしまう強烈な「こじらせ男子」たちが勢揃い。いち男性読者としては、よく分析されているなーと感じました。

女性が読む分には、単に図鑑を読んでいるような感覚でペラペラと捲っているだけでも面白いと思います。冒頭でも書いた通り、世のこじらせ男子たちと上手く渡り合っていく指南書として活用することもできますね。

逆に男性にとっては、自分がどの「こじらせ属性」を持っているかを見つけたり、それが周りからどう思われているかを客観的に知る助けになると思います。実際、僕はこの本を読んでいて、いくつかの思わぬこじらせ属性が自分にあることに気づきました。また、それが他人からどう思われているのかも気づくことができました。

より好かれる人間になりたいと思っている男性にとっては、もしかすると女性よりも有用性が高かったりするかもしれませんね。

まとめ

本書は、著者の田中絵音さんの主観ではなく、実際に28種類のこじらせ男子たちへの徹底的な取材をベースに書かれた本です

冒頭でも書きましたが、男性誌に連載していたものが女性からの反響で書籍化、というエピソードはなかなか面白いですね。そういう意味では、本当に、男性と女性のどちらにも勧められる本だと言えるでしょう。

ただ、1つこの記事を読んで勘違いして欲しくないのは、本書は「こじらせ男子」をただdisしている本ではないということ。

男性に限らず、「こじらせ属性」って誰でも大なり小なり持っていると思います。それをただ「嫌」という言葉で跳ね除けてしまっていては、今の多様化が進んだ社会では生きづらい。なぜなら、「こじらせ」もまた多様化していますからね。

男子の「こじらせ」ををいかに笑いに変え、いかにイライラやトラブルに転換せずに上手く切り抜けていくか、その術がこの本の隠れたテーマであると言えそうですね。

今回紹介した書籍
こじらせ男子の取扱説明書(トリセツ) -めんどうな人を操る56の好感フレーズ- 作家:田中 絵音, カツヤマ ケイコ
出版社:双葉社
発売日:2018/08/21
ISBN:9784575313802

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